敗者の言い訳 佐久間 正明 「詩のボクシングに出てみないか」 そんな軽い気持ちでいたのが、大会1週間前にBSで放送された全国大会を見て考えがガラット変わった。 大会当日までの1週間で何とか3本書き上げ、いざ会場へ。 「会場にいる方で、他に参加したい方はいませんか」 どうにか16人の中に潜り込み、本戦の為のくじ引きの結果。初戦の相手は「ハーイ、私も出ます」のお姉さま・・・・・・・・。 「ゲッ、2回戦の相手は阿部さん」 判定を見て自分が一番驚いた。またまた拾い物の勝利を抱えて3回戦。
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堀 千明 詩のボクシングを直に触れるのは全く初めてのことでしたので、ワークショップから参加させて頂こうと思っておりましたら、もう、その時点の空気の味が、詩のボクシングそのものを物語っていたのでした。 現在の私は曇ってしまったことよなぁと思ったと同時に、私は今回の詩のボクシングから、「伝える」ということを学びました。作品のかたちが、声が、激しかれ、穏やかであれ、その確かな熱狂を感じられたのです。がらんとしていた私は、およそ第六感までを使った刺激を受けました。また、庄内弁のもつ感覚的な熱っぽさを知りましたので、愛すべきものとして使い、使われたいと思います。 詩のボクシングはあったかい。
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詩ボクに参加しての感想 佐藤 神奈 新潟にはつめたい風が吹きつけています、十月も半ば。おじさん(もとい、実行委員長)からのメールでふと詩なんてものを思い出しました、ってけっこう薄情ですね。 私なんかは「合宿型」の言葉にのって参加したくちですが。 これだけでも参加する意味は大きかった。うん。ワークショップでは模擬発表トップバッター。でかなり照れ笑いの発表をしまして(というか笑いすぎ)。楠さんなんで私を一番に指名するんですか!と心の中で叫びつつ、そして発表後には凹み。いい経験なりました。結局、夜中色々考えてて大会を向かえるにあたり一睡もできなかった私ですが(あほです)。
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頭の言葉と心の言葉 えんどうすなふきん 今回、山形大会へ参加して一番よかったことは楠師の講演です。師は言葉の迷宮からボクを救ってくれました。長野大会で2回戦で敗れて以来の頭のモヤモヤが、霧が晴れていくように明るくなった感じでした。「理解させることと感じさせることは違うこと」師のお言葉は深い!ボクは「言葉だからまず意味を理解してもらわなければ、始まらないよな。詩的に感じる隠喩を並べ立てても自己満足じゃしょうがないしな」と解りやすくを前提に『詩のボクシング』スタイルを自分の中に作ろうとしていました。でもそれは頭だけで創作された解りやすいけど、心には響かない言葉たち。当然と言えば当然。頭から発信されたものは頭に届き、心から発信したものが心に届く。
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