筑波サーキットへ

−詩ボクへ参加しようかどうか悩んでいるあなたへ−

 今年になって、ミニバイク(50CC) のレーサーを買った。排気量50CC(正確には49CCですが) というのはバイクの免許が無くても車の免許があれば乗れるクラスです。
 余目町に出来たカート場で乗れるということで、さっそく走ってみた。ミニバイクといえど、けっこう速い。というより、コーナーを限界近くで走るので「怖い、楽しい」といった感じ。何度か転びつつ、少し速く走れるようになった。革製品のツナギ服を着ているから、スリップして一人で転ぶ分には、たいした痛い思いをしなくてすむ。アスファルトの上でスッカーンと転ぶのも気持ちいいもんだ。( ずっと公道ばかり走ってきたので、一回転ぶまで転ぶことに過剰なまでに恐怖心ができている)
 いまはやりの言葉でいえば「MYブーム」になった。

 そうこうしたいるうちに、だんだんレースに出てみたくなった。が、しかし、いまのクラスでは自信がなく、もう少し練習を積まねば、と思っていたところに、筑波サーキットでもっと遅いバイクのクラスのレースがあるのをインターネットで知り、たまたま、それ用のバイクが行きつけの店に中古車で出ていたので、あまり乗らなくなった250CC のバイクを下取りに出して、ついそのバイクを買ってしまった。

 なぜ、茨城県の筑波サーキットなのか。県内では、今年レースそのものがないのだが、初レース体験は誰も知っている人がいないところ、と思ったからである。都内からは2時間の距離で、余目町からは道に迷って7 時間の道のり。軽ワゴン車にバイクと布団と枕を詰め込んでどきどきものの出発だった。もちろん一人でである。( もっと危険度の高いレースだと怪我の関係で一人での参加ができないとろが多い。一人で参加が可、といのも、今回筑波に向かわせた理由の一つでもある)
 純粋な観客などいるわけもない。ほとんど出場者と同伴者のみが、観客といえる。まあ、マニアックな世界でもある。

 ただ、ひたすらに走るのみである。なにも考えないというか、いちおう考えて決断したら、頭のなかをまっ白にして、転ぶか転ばないか微妙なバランスのなかバイクに向かって、「イケ!!」と叫ぶ感じがたまらない。
 当然そのなかで勝ち負けはある。そこらへんが詩のボクシングに似てなくもない。
 不安と緊張が、なければなんの参加の意義があろう?

 詩のボクシングに参加しようかしまいか悩んでいるあなた、ぜひ余目町にお越しください。
 詩のボクシングファン(?)共通の安堵感みたいなものが、今回企画した合宿型にはあるように思います。ただ詩篇を握りしめ参加する予選会との違いは明確です。
 宿泊食事込みですので、他県の方ぜひどうぞ。全国公募です。ひっそり参加するんだったら、ちょっとさびれた(?)遠い県のほうがよくありません??
 8月5日現在県外の申込みは3名とまだ少数です。先頃新聞に、上半期のネット心中11件36名死亡とあり愕然としました。
 「えー、こちらは3名なのに36名かよ。詩のボクシングはネット心中よりマイナーなのか」なんてね(アハハハハ)。
 今回は学生でも気軽に参加できるように値頃感を全面に出したため、地域の旨いものを、という食事はありませんが、稲穂の揺れをなによりのごちそうにしていただければ幸いです。